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ケータイ小説のリアル (中公新書ラクレ)

ケータイ小説のリアル (中公新書ラクレ)

待ち状態なので、ここぞとばかりに仕事関連と趣味の本を読む。


例の埼玉の父親を刺殺した中学3年生の女子。
さっぱり動機が分からない。
父親とは口を利かなかっただって。うちだってそうだし。
で、また『ヒグラシの鳴く頃に』を読んでいたとか、
お決まりのマスコミのライトノベルやゲーム、アニメーション批判というのも、なあ。
ウザイし、キモいんだろうね、親の存在って。
それは、かつての自分を振り返ればわかるけど。
デスノート』にも記載してあったのだろうか。
ぼくは、いまのところ生きてますが。


『次世代広告コミュニケーション』横山隆治 / 関良樹 / 松矢順一 / 太駄健司 / 三輪宗久 著と
『ケータイ小説のリアル』杉浦由美子著を読む。
後者は、 「ケータイ小説」についてその発生から流れ、ブームについて簡潔に書かれてある。
ま、モーソー夢芝居(by鳥居みゆき)というのか、
書き手の自分の理想的なフィクショナル恋愛を、読み手が共感しつつ読むという。
虚構なんだけど、リアル。いかに読み手が、小説のキャラに楽しくマジにロールプレイングできるか、否か。
ゆえに、ノレる小説だけがあればよく、作家性や作家は不要。文学性や技巧なども一切不要。


ほおと思ったのが、ケータイ小説を代表するベストセラー「『恋空』を自己啓発本」と位置づけていること。
ヒロインは、レイプされてもどんなに辛い目に遭遇しても、ターミネーターの如く、前進を止めない。
自分探しと癒しと自己啓発。ギャルズ・ライフ・ハックのためのケータイ小説。
なんとなく納得してしまえる。


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