きみは1%

マイクロトレンド―世の中を動かす1%の人びと

マイクロトレンド―世の中を動かす1%の人びと

7月7日、急に呼び出されて雨まじりの渋谷へ。
洞爺湖サミットの警備で、ものすごい数の警官がいて、驚く。
昨日今日と、まじめにお仕事して原稿を送る。


合間に、『マイクロトレンド』マーク.J.ペンwithE.キニー・ザレスンを読む。
メガトレンドじゃなくて、マイクロトレンドとは。引用。

「もしトレンドが全人口の1パーセントに達したとしたら、映画ならばヒット作となり、
書籍ならばベストセラーとなり、政治ならば新しい波が生れたことになる」

「今日の大衆社会では、わずか1パーセントの熱心な人々が主流派とは違う選択をするだけで、
世界を変えるほどの波を作り出すことができるのだ」

じゃあその事例を具体的に挙げようと、41のグループ分けして、
いまそこにあるマイクロトレンドを紹介している。
アメリカで起きていることは10年後日本でも起こること。などと、
いわれているが、そのスピードは、早くなっただろう。
日本語版の特典としては、同テーマについて三浦“下流社会”展が、
データに基づき、日本での現状や動向を手短に分析している。
どうなんだろう、要らないかも。


でも、いうなればトレンドセッター(流行発信人、作り手)層を置き換えたのが、
マイクロトレンドなんじゃないだろうか。
だって前述の「全人口の1パーセントに達したとしたら、ベストセラー」って、
日本の人口が1億2千万人としたら、1パーセントで120万人。
あったりまえじゃんってことになる。
そうすると、急につまんなくなるかもしれないが、
アメリカの事例が、かなり面白かった。
たとえば、実はアメリカ人は意外にもワーカホリックとか。死ぬまで現役。
なぜか。再婚、再々婚で若い妻といっしょになり、子どもをつくる。
となると、稼がないといけない。隠居、老後なんてとんでもはっぷんという図式らしい。


あとは、ギーク(オタク)かな。
コンピュータオタクとかいうと、イコール非社交的になるが、それは違うと。
こんなにネットやコンピュータが普及すると、「社交的なギーク」が出現していると。
んで、ネットで知り合った「ネット婚」カップルも、別に恥ずかしいことではない。
すべてが、日本でも起こりうるとは思わないが、ある程度、近未来図が垣間見えたりもする。


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