裏Web2.0

2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書)

2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書)

午後から三軒茶屋方面へ、徒歩で。
TSUTAYA以下書店をはしごしてブックオフものぞいたが、これぞという資料本はゲットできず。
久しぶりに世田谷通りを歩いたが、無くなった店ありいの、新しくできた店ありいの。
んで、建設途中のマンションが何棟か。埋まるのか。


2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』ひろゆき著を読む。
梅田望夫の一連の本がWeb2.0の理想論、表に対してリアルというのか、裏Web2.0的内容。
Web2.0」なんていうけど、実体はさほど変わらない。
ブロードバンドになってyoutubeやニコ動で手軽にPCで映像が手軽に楽しめるようになったことくらいか。
2ちゃんねる便所の落書きと揶揄されるが、そのしょっぱなの情報(ネタ元)は、
新聞社のWebからのコピペが大半で、それをやいのやいの書き込んでいくわけ。
ひどいのもあるが、中には的を得たものもある。
たとえば、佐々木俊尚との対談では、
Web2.0」とともにトレンドキーワードとなった「CGM(Consumer Genereted Media):
インターネットなどを活用して消費者が内容を生成していくメディア」を取り上げている。
言葉のイメージだけ先走りして「成功しているCGMサービス」は「出会い系サイト」ぐらいだと。
集合知に懐疑的だったり。当該箇所、長めの引用。

はてなブックマークのようなWebサイトは、単なる多数決の投票性だから話になりません。
そこで、大衆が集合知を作り出すと集合愚だったということを防ぐために、
公共性のある人間が決定権を持って集合知の部分を決めればよいという意見が出てくると
思われます。そのためには「質の高い情報を拾い上げる母集団を作る別のアーキテクチャーを
作り、高度にすれば、2ちゃんねるで情報を拾い上げる仕組みも利用できる」
ということも言われました。しかし、2ちゃんねるの場合、逆に質の高い情報を拾い上げない
ことは価値になると思っています」

2ちゃんねるは、全員が匿名言論でものを言い、ヒエラルキー構造が作られない完全フラット
な場所なのです」

人の特質として、相手がいれば、順列をつけたがり、3人寄れば文殊の知恵ならぬ派閥ができると、
ぼくは考えるけれど、このあたり、ヒッピーくずれのハッカーみたい。
きわめて腑に落ちるところが多く、なぜ梅田本に違和感を感じたかがわかった。


人気blogランキングへ