- 作者: フランソワヴェイエルガンス,Francois Weyergans,渋谷豊
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2008/03
- メディア: 単行本
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妻の知り合いの編集者が一員のビッグバンドSEASIDE BREEZEのライブを
聴きに高輪区民センター区民ホールへ。
あまり期待しないで行ったら、う、うまい。おぬしやるな状態。
結成20周年、20回目のライブだそうで。スイングもグルーブもあって、生音は、やっぱ、心地いいのだ。
会場は、知り合い関係者ばかりで、ぼくたちが若手の部類に入る感じ。
「Stardust」の後、MCが「シャボン玉ホリデー」のエンディングでザ・ピーナッツが「Stardust」を歌っていたと。
もういっちょう、毎回、ハナ肇がつまらないギャグを飛ばしてザ・ピーナッツからひじ鉄を喰らったお約束も
いえばいいのにと思った。
『母の家で過ごした三日間』フランソワ・ヴェイエルガンス著を読了。
訳者あとがきによると「ウェルベックの『ある島の可能性』を抑えて2005年度ゴンクール賞を受賞」した作品だそうだ。
ウェルベックのがアンモラルなら、こちらは自虐的な笑い。
小説が書けない小説家が自身をネタにして言い訳したり、時には、メーク・ラブしたり。
老いてもなお盛ん。書けない言い訳って、はるか昔誰かしていたなと考えたら、ケストナーの『飛ぶ教室』だった。
文学に対して生真面目な偏狭な小学生のぼくは、許せんと大魔神みたいな顔をしていた。
この小説の主人公は、エリック・ロメールの映画の登場人物並によくしゃべる。あけすけなほど。
なんだけど、結局はママンなんだ。「いくつになっても甘えん坊」by間寛平。
どこか日本の私小説を思わせるのは、作者が日本びいきだからなのだろうか。