- 作者: 蔵本由紀
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/09/14
- メディア: 新書
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午前中一時のぽかぽか日和が一転して春一番。
強風の中、買い物から帰ると、
出さないといっていた雛人形が飾られていた。
『非線形科学』蔵本由紀著と
『鰐』ドストエフスキーユーモア小説集を併読。
『非線形科学』は、テーマはとても面白い。
「まだ数十年の歴史しかもたない若い科学」だそうだ。
まえがきにある
「自然は複雑でやわらかな構造をもっています。それにすなおに
フィットするような科学がいま求められているように思います。
そうした自然の記述方法を、非線形現象の科学はさまざまに
模索してきました。聳え立つ堅固な建築物のような伝統的な物理学は、
それ自身もちろんすばらしいものですが、非線形の科学はそれとは
対照的に、はっきりした構造をもたない網目状の知識として、
生き物のごとく成長していくのかもしれません」
で、「カオス」「フラクタクル」「ネットワーク」「ゆらぎ」などを
解き明かしている。
いっそのこと本文にも一文が引用されている中村雄二朗あたりとの
対談にしたほうが、同じテーマでも非線形科学と哲学との同期-非同期などが
より平明になり、多くの人にアピールしたのではないかと
勝手に思う。
ここ数日、朝にくしゃみが出る。
花粉症がはじまったな。