ギリでもいいから

起業家2.0―次世代ベンチャー9組の物語

起業家2.0―次世代ベンチャー9組の物語

朝、不燃ごみを捨てに出たら、塀の裏側に置いてある
バケツに溜まっていた雨水が凍っていた。
懐かしいような寒さ。


子どもが、自家製チョコクッキーを20個余りたずさえて無言で学校へ行った。
ギリチョコじゃなくて友チョコらしい。自分チョコは置いてった。
ぼくの分は?ドキドキ。
非モテ系の男子は、つらい日かもしれない。
ギリチョコさえもらえないキモイ男子(もしくは独身男性教師)が、
サブマシンガンを手にして学校で乱射する。
「俺にもチョコくでえ〜」と叫びながら。
人は、聖バレンタインデーの惨劇と呼ぶ。


うちもそうだったけど、キッチンを
溶かしたチョコと粉と無塩バターで汚され、怒る母親も相当数いただろう。
チョコレート会社とバター会社は、
どれくらい売上をこの時期、伸ばすのだろうか。


原稿をまとめつつ、『企業家2.0』佐々木俊尚著をさくさくと読了。
「次世代ベンチャー9組の物語」というサブタイトル通り、
いわゆるヒルズ族じゃない、「第二世代のインターネットベンチャー企業家たち」への
インタビュー集。著者の本にしては、あっさり味。
ページの都合だろうが、もう少し、長く、つっこんだものが読みたかった。
第一世代のヒルズ族の野望メラメラ感とは違って、
もう少し、やりたいことの実現のために、
分相応というのか、身の丈サイズの起業とでもいえばいいのかな。
でも第一世代が荒っぽくでも切り崩して、地ならしした道、けもの道でも、
ルートが確保されているのとないとじゃ大違い。
ま、でも資金繰りなど軌道に乗るまでの大変なことには変わりはないんだけど。
『フラット化する世界』なんだけど、道はフラットではなく。
ビットバレーなんて言葉も久々に目にした。
いうまでもなく、ITがはじめにありきではなく、
自分たちのいままでなかった、あったらいいなというアイデア、ビジネスのタネが先にありき。
でも、いい感じ。どうなんだろ。IPOはしても、大企業とかは目指すのだろうか。
ぼくは第二世代のインターネットベンチャー企業家たち」の生まれ育った環境に興味を覚えた。
これも好きなことでメシを喰う生き方。就職しない生き方のお手本。
ぼくのようなオッサンより、大学生や高校生に読ませたい。


外出して戻ってきたら、妻からギリ生チョコムースをもらう。
ラムを入れすぎたとかで、濃厚かつオトナな味わい。


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