弛む

新しい階級社会  新しい階級闘争    [格差]ですまされない現実

新しい階級社会 新しい階級闘争 [格差]ですまされない現実

仕事が終わると、一気に力が抜け、忘却モード。
後は焼酎をあおるだけ(by岡林信康)。
『新しい階級社会新しい階級闘争』橋本健ニ著を読了したが、
まとめる気にもなれず、ほっといてTVのバラエティ番組を垂れ流し。


で、上述の本なのだが、「新しい階級社会」「新しい階級闘争」について
わかりやすく書かれてあり、格差社会の実態を痛感させられる。
以下、雑感、書き流し。


ケン・ローチ監督らによるイギリス労働者階級の一連の救いようのない映画を
他人事で見ていたのに、いつの間にやら、日本もそうなってしまっていたとは。
マルクスはプロレタリアアートはブルジョワジーに搾取され、疎外されつ続けている。
それを打破するために、団結して戦おうと。
しかし、立て万国の労働者諸君は、いまやいわゆる正規雇用社員として庇護され、
既得権益を享受している。低賃金の非正規社員の犠牲のもとに。

「現代では、安定した職のないフリーターが、労働者のひとつの典型になっている。
資本階級に雇われて働く人々は上下に引き裂かれ、内部の多様性は極限まで
大きくなってしまった」

ようやく「新しい階級闘争」がはじまった。


搾取は企業体存続には、止むを得ないが、ピンハネにも程がある。


うまくいえないが、社員ではなく自営業、腕のいい職人のような、
誰もができる職種ではなく。伝統工芸の後継とか。
何かそういう道筋を本気になって企業や国なども考えてみてはどうだろう。
第一に、働く人のそういう志が必須だけど。


第5章の3「進行する階級の固定化」では、世代間移動表(2005年SSMデータ調査より算出)から、
「階級の固定化」を立証している。要するに、社長の子は社長、貧乏人の子は貧乏人。
おまけするなら代議士の子は代議士。なんだけど、あくまでもデータということで、
鵜呑みにはしたくない。せめて同じスタートラインに立ちたい。あとは、本人の資質や努力次第。
雇用機会の平等化ってあり得ないのかな。ますます学習塾は繁盛するんだろうな。


「新しい階級闘争」の成功の鍵を握るのが、ボンサンスを有し、痛みを知る「日本の新中間層」だそうだ。
「資本階級」に成り上がるか、「アンダークラスとともに、より格差が小さく、
転落のリスクも小さい社会を求めるか」の二択。
明日は、どっちだ。


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