終業式

昨日、ケータイに元同僚から連絡が入る。
彼は広告代理店勤務だったのだが、ついに退社するとのこと。
10年前に会った時もフリーになると言っていた。
用件は、絵画に強いライターを探している旨。
絵画の紹介本の原稿を書く仕事。で、彼も旧知の元同僚を紹介する。
こんなケモノ道で仕事が広がったり、新規をいただいたりする。
もちろん、紹介者の顔をつぶさないよう懸命に励むけど。
50歳過ぎると、広告会社では、もうお払い箱という話を聞いたけど、
あくまでも個人差、個体差だと思う。
こちとら、まだ、そこそこ、イケてますので、そこんとこよろしく。


昨日で通いの仕事はあっけなく終了。なんで、終業式。
あとは、うまくすると半年後に、お声がかかる。
通勤本は『たいくつな話/浮気な女』チェーホフ著と
『不況のメカニズム』小野善康著。
後者は、ワイアードビジョンで、小島寛之が絶賛していた。
第4回 『不況のメカニズム』は、いかにすごい本か
読み始めると、やはり、難しいとこは難しいが、なるほどと思うとこも多々ある。
ケインズの『不況のメカニズム』で、歳出カット、緊縮財政が
是とされる小さな政府の「経済政策」を読み解くという試み。
たとえば

「公共事業で価値のない物を作るなら、失業させたまま失業手当を払うのと同一であることを
論証した」
「乗数効果は働かない」

どうだろう。生き金と死に金があるけど、こちらは死に金で、
どう生き金にさせるかってことなのではないだろうか。
単なる歳出カットでは、短期的には数字もいいように見えるが、
その場しのぎで10年も経たないうちにそのツケが回ってくる。


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