クチナシ、咲イタ

一六世紀文化革命 1

一六世紀文化革命 1

忘れていたけど、一昨日あたりからクチナシが咲き出した。
エントリーをコーシンしたくなくなるほど、なぜか、気ぜわしい。
仕事用資料と500mlのお茶をデイパックに入れると、どうしても
『一六世紀文化革命1』山本義隆著は、重量オーバーとなってしまう。


この本は、一六世紀のヨーロッパに花開いたルネサンスが、ともすると
美術や文学のジャンルにフォーカスされているが、
科学文化でも変革が起きたという、前著、『磁力と重力の発見』に
しびれた人なら、食指が動く内容となっている。

「(一六世紀の)ヨーロッパでは、頭脳労働や知的な作業が高級な仕事で
あるのにくらべて手仕事や機械作業は賤しいという見方が古来牢固として
支配していた」

とっさに思いついたのが、床屋の3色のグルグル回る看板。
あれは、かつて理髪師が外科手術も行い、
赤は動脈、青は静脈、白は神経を表していたはず。
そういう臨床や実験研究は蔑まれていたのだろう。
まして外科手術なぞは、下層民の生業だったのだから。

テクネーとアート、すなわち技術と芸術の違いなんだけど、
はたして前者より後者が優れているってどうしていえよう。
作者は改めてダ・ヴィンチの人となりを紹介しているのだが、びっくり。
ダ・ヴィンチは芸術家ではなく、技術者、理系の人だったと。

あの精緻な素描も絵画ではなく、写真(当時はなかった)の代替物だったのだろう。
理系なんだけど、発明されつつあった印刷機には、
というよりも大量複製という印刷技術にはひかれず、メカフェチとして
印刷機のスケッチはしたという。

オリジナルではなく、シュミラクールに着眼したのはデューラーだった。
「オリジナルなきコピーの自己増殖」のはじまり、はじまりい。
今日は、ここまで。


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