おいしい水

水はなんにも知らないよ (ディスカヴァー携書)

水はなんにも知らないよ (ディスカヴァー携書)

本家のWeblog「うたかたの日々」
サーバーがダウンしたようだ。ひょっとして、このままフェイドアウトしたりして。
過去ログ移す暇、ないしなあ。


『水はなんにも知らないよ』左巻健男著を読む。
いわゆるエセ科学の水ヴァージョン。
きっかけは、江本某氏の『水からの伝言』に対する科学的検証。
きれいな水の結晶の写真が全面にレイアウトされた本で一時話題となっていた。
どこがエセなのか。水の結晶をつくるとき、水に汚い言葉をかけると汚い結晶になり、
きれいな言葉をかけると、美しい結晶になるそうな。
ファンタジーなどだったら、問題はないかもしれないが、
これが科学にカテゴライズされ、さらに、
「だから、汚い言葉を使うのは、やめましょうね。汚い心の人になりますよ」てな、
道徳的なおちをつけて教育現場で諭したそうな。
一見、なるほどと思うが、科学的ではない。論旨のすり替えかも。


んで、「怪しい水ビジネス」を一刀両断していく。
あるわ、あるわ。出て来るわ、出て来るわ。
昨日のエントリーにつながるが、スピリチュアル的なイメージで迫り、
信じ込ませ、プチ洗脳して、サイフのひもをゆるませる。
「おいしい水」関連の話は、以前、浄水器の仕事をした時、
いろいろ資料を読み漁ったので、あまりネタとして「ほお!」というものは余りなかった。
「水道水の水でも冷やせば、おいしさは、ミネラルウォーターとさほど違わない」
それを改めて認識した。


ただぼくは科学者ではないので、怪しい、いかがわしいものを
何もかもインチキ、エセの名のもとに一刀両断できるのかと素朴な疑問を抱く。
「紅茶はやはり硬水で淹れなければ、本来の味は出ない」といわれれば、そうだなと思う。
ちょっと話をそれるが、モーツァルトの音楽が胎教によい、
牛もミルクの出が良くなるし、酒もうまく醸す。こういうのは、どうなんだろう。
サボテンがクラシック音楽好きとかいうのもあった。
100パー信じるな。了解。でも、少しだけあり!って思った方が、楽しいんじゃないかな。


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