たのしい・たのしくない

昨日は終日、東京ディズニーシーへ。
あいにくの強風でゴンドラなど船系のアトラクションはダメで、
タワー・オブ・テラー以下他のものに興じる。
強風だし、ゴールデンウィーク前だし、
驚くほど空いていた。
ここはほんとうに舞台装置がよくできていて、
風が強く吹いていなければ、さぞかし楽しい散策もできたろうに。
最長でも40分待ち。と表示されていたけど、そんなにもかからなかった。
いちばん心に残ったのは、ビッグバンドビートという出しもの。
スイングジャズとタップタンスなどのダンスと歌とのコラボレートが、
ゴージャスでなかなかのものだった。
むくれていた子どもも夕食後に、この30分のライブを見て
ご機嫌が直っていた。
ミッキーマウスがドラムをたたいてタップを踏んで。
がちゃぴんとどっちがスーパースターなのか見比べたくなってしまった。
たのしい。


行き帰りの地下鉄・JRの車内で『中二階』ニコルソン・ベイカーを読む。
ロブ=グリエやビュトールの文体や視点にユーモアをプラスしたようなものか。
感性が鋭いヤングならシンパシーを感じるかもしれないが、
どうもそろそろ先行きが怪しくなってきたぼくのような者には、
このモノローグには少々食傷気味。
ディズニーシーで夕食に入ったバイキングのレストランといっしょで、
明らかに喰えなくなった自分がいて、
かつてはそこそこ健啖家だったのにとこっそり落胆。
やはり食欲、ブツ欲、性欲や書物欲は、加齢と関係するのだろうか。
たのしい。


帰って来て、選挙速報を見る。
つまらない結果で都民に引き続き区民の民度を疑いたくなる。
無党派というよりも無関心派。
たのしくない。


でも、いい気晴らしになったのか、
こことこことここをつなげば、いいじゃんとひらめいて、
懸案の原稿がいい按配でまとまってしまう。
あとは、見直しと見出しをつけるだけ。


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