アマゾンのロングテールは、二度笑う 「50年勝ち組企業」をつくる8つの戦略 (講談社BIZ)
- 作者: 鈴木貴博
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 61回
- この商品を含むブログ (50件) を見る
『アマゾンのロングテールは、二度笑う』鈴木貴博著を読了。
この本によると、「会社の寿命は30年」だそうだ。
偶然かもしれないが、ちょっと前まで日本の会社員も30年勤めれば、
現場から管理部門へ異動となり、定年までつつがなく過ごす。
だが、なんとか50年持たせたい、さらにもっと。あわよくば未来永劫。
そのためには、どうする。
当たり前なんだけど、まず基本としては、
今日の飯のタネ(短期事業戦略)と明日の飯のタネ(長期事業戦略)の
2本立てでいかなければならない。
で、延命するには、「オンリーワン」を見つけよと作者は言う。
ニッチを見つけようってことなんだけど、
「戦うのではなく」競合が少ない「土俵を見つけよう」と。
これはまさに「ブルーオーシャン戦略」そのもの。
新しい土俵を見つけるのが新規開発プロジェクトとかそういう部門。
当社の弱点を補うべきには、有能な他社社員をヘッドハンティングするというのは、愚の骨頂らしい。
あと、ぼくもよく陥りがちなんだけど、「素人が何を言うか」的態度。
こういう態度だと、斬新なアイデアの芽も潰してしまう。
ゆえに素人集団ごときものでよかろうと。
あとは経営者の忍耐力にかかっている。
創業当時の業態と比較してまるっきり様変わりしてしまった企業って結構ある。
新陳代謝の活発な企業の証しなんだけど。
そこでC.I.を導入するのは、きわめて健全だと思う。
ぼくが以前契約社員で勤務していた広告代理店の社長は、
今日のIT隆盛時代を見極めることができず、重厚長大のクライアントのアカウントに重きを置いて、
失敗したと納会かなんかの時に、自己批判されていた。エライ!
肝心のアマゾンのロングテールは、知らない人は読めばいいって感じ。
それよか豊富な事例は、ビジネス書とか嫌いな人にもとっつきやすい。
就活をはじめる人、はじめている人におすすめしたい一冊。