年賀状依頼

ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書)

ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書)

年賀状かあ。なんだか子どもが燃えているので、イラストをお願いする。
自分用のと、家族用のと。
客観的に見ても、くやしいけど、ぼくよりうまいのだ。
親バカとかそういうんじゃなくて。余人に替えがたい、なんて全然思ってないし。
ケータイメール全盛なのに、厨房の間で年賀状人気というのは、
郵政公社には復員じゃなかった福音ではないだろうか。
だましだまし使っていたインクカートリッジを年賀状用の新しいのにしないと。
つーか残りわずかでっせ表示が出てからも、結構使えるんだもの。


つらつらと『ダメな議論』飯田泰之著を途中まで読む。
昨今流行のだまされない、釣られない、ロジカルシンキングのテクニックが
紹介されている。すごおく、わかりやすい。
タウンミーティングがやらせだの、偽装だの、世論誘導だと
マスコミは騒いでいるが、マスコミとて世論誘導は常套手段じゃなかろうか。
同じデータを扱っても、右寄りと左寄りでは、主張が反対というのが、
ままあるけれども、はじめに結論ありき。
そこへ帰着するための信憑性という香りづけで、
データを引用、あるいは有利となる部分を適度に加工して記事を書いていく。
マスコミ批判じゃない。こういうことは、大同小異で、
バイアスのかからない意見などはありえないわけだし。


ならどうするか。作者も書いているように
いろんな新聞の記事をWebでもいいから読み比べてみることだ。
あとは議論なんで雄弁な人や香具師的にアジるのがうまい人が注目されがち。
作者はそれを「場の空気の支配」とうまい言い回しをしている。
空気が読める・読めないって表現はよく耳にするが、
空気と気分は、この場合、ほぼ同じで
そのときは煽られて「いいな」や「わかった」と思ったけど、
議論の場から離れて反芻してみると、
なんであのとき、「いいな」「わかった」という気になっていただけに過ぎないことがわかる。


忘れていた。PHPから出ている『歴史街道』1月号の後のページのほうに
ぼくが原稿を書いたH.I.S.のエルダー向けの海外体験ツァー『エグゼクティブ・スタディング』の
記事広告が掲載されている。


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