ふう

アフターダーク (講談社文庫)

アフターダーク (講談社文庫)


今日は朝から晩まで企画書作成でキーボード叩き。ふう。
明日も続く、たぶん、明後日も。
先週インタビューしたテープチェックもしたいんだけど、週末作業かな。


昨日、西新宿での打ち合わせの往復で村上春樹の『アフターダーク』を読む。
帰宅して読み終える。
妻が文庫落ちしたので買っていたのを忘れていた。
『コレラの時代の愛』の後なので、すいすい読める。
でも、すいすい読めて何も残らなかった。
新人賞に応募したものだったら、下読みの段階でハネられたかもしれない。
何もってのはオーバーかもしれないが、あんた、何をいいたいのと、
素朴な疑問や不満がむくむくむと頭をもたげた。
コピーライターの書くボディコピーのような文体。魅力的な文体。
評論家はクサするけれども、グローバルスタンダードなわけだし。
売れたモンが勝ちなのはわかるけれども…。
でもなあ。


都会の闇と人間の心の闇をとらえたかったのはわかるけれども、
同じ村上でも龍の方が今日日のヘンタイを書くのはうまい。
イン・ザ・ミソスープ』とか。
同じフィールドでも、阿部和重の方が、トンコツのように脂ぎっているし。
都市の機微を描くならば、ハルキチルドレンの一人である古川日出男の方が、
いまは、ぼく的にはフィットする。


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