- 作者: 小河原誠
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/03
- メディア: 単行本
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ちょっと前まではウソと詐欺とウツ病について書いていて、
いまは多重債務などと来ると、なんだか、話ができすぎていて。
ともかく予定の締め切りに向けて外堀を埋めていく作業。
腰の具合も昨日ドラッグストアで買った
タウリン3000mg配合ドリンク剤が効いたのか、なんとなく復活。
図書館から借りた『ポパー』小河原誠著もようやく半分ぐらいか。
どのみち貸し出し延長で読み続けることにしよう。
「批判的合理主義」の提唱者は、ウィーンで生まれ育ち、一時期は音楽家を目指したという。
「バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ブルックナー、ブラームス」がお気に入りで
「ワァーグナーやリヒアルト・シュトラウス」は嫌いだったという。なんとなく、わかる。
「私の推測は、定旋律―これに対して対位法が発展しえた―を生み出したのは、教会旋律の教典化、
教会旋律に加えられたドグマ的制限であったというものである。混沌に陥ることなしに
インヴィエンションの自由を可能にしたのは、じつに典範化されていた定旋律であった」
一事が万事である。「定旋律」というと、カントの道徳律を連想するが、
ドグマから脱ドグマへ。いしいひさいちなら『ドグママグマ』というダジャレで落とすだろうか。
やがてポパーはニュージーランドに左遷つーか、奉職したが、その冷遇ぶりも凄まじいものがあり、
ここまでとは知らなんだ。立派なアカハラ、イジメである。
しかあし、ポパー先生は冷遇をものともせず、著作に励む。
シュワちゃん演じた「ターミネーター」のように 「アイル・ビー・バック」とは
いわないまでも、イギリスに戻る。捲土重来。そっから先は、昔書いたレビューのリンクでお茶、濁します。
『ポパーとウィトゲンシュタインとのあいだで交わされた世上名高い10分間の大激論の謎』デヴィッド・エドモンズ ジョン・エーディナウ 二木麻里訳
review japan『自動筆記』より再録。