不快と快適

快適生活研究

快適生活研究

なんだか腰痛。いつもこの時期になると、腰が痛む。
胃痛と腰痛は十代からの長〜いつきあい。
シップをもらって貼りながら、仕事少々。ゆるゆると進んでいる。


『快適生活研究』金井美恵子著を読み出す。
『小春日和』以降毎度おなじみの連作シリーズの登場人物たちが出てきて
にぎやかに話が展開していく。
ランチで入った有名なイタリアンレストランかなんかに
同級生と思われるおばさまの一団の隣に座らせられて
真昼間からグラスワインをきこしめされて、
金歯がむきだしになるほど高笑いされて、閉口してしまった、
そんな心持ちで読み進むのだが、
いやはや、フレーズが長かろうが、飽きさせない。
人間の本性をイヤというほど、見せてくれるのは、
ホラー映画の特に怖いシーンを叫びつつ両手で顔を覆いつつ、
指の隙間から映像を眺めるのに似ている。


短編の合間に表紙として実姉のコラージュがカラーで挿入されているのは、
毒消し代わりなのだろうか。


どうしても引用したかった箇所。

「−略−学生時代、あなたに連れて行ってもらったことのある新宿の狭い
狭い文学バーで、女子大生を口説いている、薄汚くて、頭の悪いフリーランスの
ライターなんかが−略−」

って、オレのこと?


タイトルになったのは百貨店で出している通販カタログのタイトル。
うちにも来てたな。
「快適」って言葉、いままでどれほど原稿でつかってきたかわからないが、
「快適」「心地よい」「気持ちよい」「コンフォタブル」「アメニティ」
その周辺の言葉はいちばん多く使用したかもしれない。


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