25日に家族でクリスマスの会をする。
つってもご馳走を食べてカバ ロゼを飲む。
景気のいい頃は、奮発してシャンパンを買ったが、
カバやスプマンテでも何ら遜色はない。
いつものケーキ店で予約なしで買えたブッシュ・ド・ノエル。
おいしゅうございました。
『広場』崔仁勲著 吉川凪訳を読む。
朝鮮戦争によって北と南に分断された国。
主人公は「釈放捕虜」となる。
主人公は「釈放捕虜」となる。
訳者解説引用。
a.北朝鮮へ帰る。
b.韓国に行く。
c.第三国へ行く。
b.韓国に行く。
c.第三国へ行く。
結局Cを選ぶ。
北に還れば
「帝国主義の黴菌に感染した奴だと言われ」
「帝国主義の黴菌に感染した奴だと言われ」
南は
「キルケゴールふうの言い方をすれば、実存しない
人たちの広場ならぬ広場だった」
「キルケゴールふうの言い方をすれば、実存しない
人たちの広場ならぬ広場だった」
国はあるが、自分の居場所がない。
まさに宙ぶらりんの男。
まさに宙ぶらりんの男。
恋人から戦争への意見を求められてこう話す。
「僕ならこんな馬鹿なまねはしない。戦争なんてしない。僕なら、こんな内閣命令を出すね。朝鮮民主主義人民共和国のすべての人民は、人生を愛する義務を負う。愛さない者は人民の敵であり、資本家の犬であり、帝国主義者たちのスパイだ。何人(なんびと)といえども、愛さない者は人民の名において死刑に処す。そんなふうに」
甘ちゃんだろうか。
国はあるが、自分の居場所がない。
詩人の石原吉郎と重なる。
詩人の石原吉郎と重なる。
シベリアのラーゲリ(捕虜収容所)で命からがら帰国したが、
「シベリア帰り」と不当な差別を受ける。
戦前、戦時下の日本と戦後の日本。
「シベリア帰り」と不当な差別を受ける。
戦前、戦時下の日本と戦後の日本。
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