またふられる

 

半七捕物帳〈3〉 (光文社時代小説文庫)

半七捕物帳〈3〉 (光文社時代小説文庫)

 

 

 
昨日、朝と夕方、激しい雨と遭遇する。
クロックスの長靴にすりゃよかった。
カラダが濡れると力が出ない(アンパンマンか)。
あとの祭。
アフターフェスタ(ルー語か)。
豪雨で臭う渋谷川

『半七捕物帳 3 新装版』岡本綺堂著を読む。
 
江戸の情緒や風情とともに江戸の自然の描写が素晴らしい。
冬の雪や夏の雷雨。
浮世絵の世界が動き出す感じ。
犯人の動機が弱いと思うのは、
現代ミステリーに毒されているからだろう。
ぼく的にはやはり怪奇ものに惹かれる。
 
『あま酒売』
老婆が売るあま酒。買った客に不幸が伝播する。
夜、老婆があま酒を売りに来る。
いやはやゾクゾクする。
 
『海坊主』
沖縄でいうところの海人(うみんちゅ)なんだろう。
陸よりも海が圧倒的に強くて。
ただ本能のまま生きているので暴れん坊。
津波や台風の来襲を予知できる。
 
『旅絵師』
幕府の命で、ある藩の内情を探る隠密、草。
旅絵師に扮している。
隠密が地球の内情を探に異星から来たのであればSFだし。
長篇にもなり得る内容。
 
『異人の首』
幕末の江戸。尊王攘夷を御旗に異人を斬首。
活動資金援助の担保代わりに異人の首を差し出すが…。
珍しく途中で異人の首のトリックがわかった。
珍しいことだ。