『全ロック史』を読む-1

 

全ロック史

全ロック史

 

 

猫の額よりも狭い庭がジャングル化。
完全に隣家に侵入したシュロを脚立にのって切る。
切れない、切る、切りにくい、切る。

30分程度の作業で赤いジャージは汗まみれ。
45ℓのゴミ袋2つにまとめる。


シャワーを浴びて自家製甘酒の炭酸割を飲みながら
『全ロック史』西崎憲著を読む。

分厚い。本文510ページ余で3800円+税は

お得でっせ。

 

人の数だけロックがある。
だからロック偏狭主義者対象の

深くて濃い各論の音楽書は山のようにある。

 

この本は、総論。
ロックの総論を書くとは、なんと無謀な試みだろう。


ぼくは、片岡義男の本でカントリーやプレスリーを知った。
大瀧詠一山下達郎のラジオでアメリカンポップスを知った。
ハードロックやヘビーメタルは苦手で。
ヒップホップもきちんとした歴史は知らないし。
それからまったく知らなかったロックの分野にも光を当ててくれる。

 

作者は作家、翻訳家、アンソロジストで高名だが、
楽家でもある。
ロックについて実作者の立場からも書ける。


サウンドばかりじゃなくてそして作詞の評価もお手のもの。
系統樹のようにロックのカテゴリーを過不足なく紹介する。

 

章立てがユニークでタイトルがチャーミング。

 

そうか!読んでいるうちに小林信彦の『世界の喜劇人』、

『日本の喜劇人』のような本かと膝を打った。

 

―続く(予定)―

 

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