かいーの

死を忘れるな (白水Uブックス)

死を忘れるな (白水Uブックス)

 

 

 1日1回服用の市販の花粉症薬が、
なんとなく効いていたが、
今日は目に来た。かゆみが。


『死を忘れるな』ミュリエル・スパーク著 永川玲二訳を読む。
やすらぎの郷』のミステリー版といったところか。
高齢化社会を先取りしたような作品。

12人の老婆が入院している病棟。
同じ患者だが、病状も違うし、キャラクターはもっと違う。
「グラニー(グランドマザーの略称)」と呼ばれることに抵抗がある。
ネットじゃありえない濃厚でめんどくさいしがらみ。

読んでいて『モンティ・パイソン』のコント、
お婆さんの不良グループを思いうかべてニヤッとする。

ニコ動にあった。

www.nicovideo.jp

 

いたずら電話なのか脅迫電話なのか
不明な電話がたびたびかかる。

それが不幸の手紙みたいに伝播していく。

でもって次々と死者が。
自然死、不審死。

長い間、使えたベテランの女中さんが
遺産相続人となって
かなりの遺産をもらえることになった。
面白くないのは
ふだん付き合いはないが、
金が絡むと手のひら返しの親族。
しかし女中さんも負けない。
あ、メイドと言うべきか。

 

お婆さんは病院や施設にいても
口ゲンカぐらいはする。
でも、始末が悪いのはお爺さんの方。

口ではかなわないので
いきなり暴力に出るとか。

 

最晩年、ぼくの父親も施設で殴りはしないが、
気に入らない相手に罵声を浴びせたとか。
些細な理由だったなあ。
しばらく食事は自室でしていたそうな。

 

 

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