ビットコインはチグリス川を漂う――マネーテクノロジーの未来史
- 作者: デイヴィッド・バーチ,松本裕
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2018/05/17
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
『ビットコインはチグリス川を漂う』デヴィッド・バーチ著 松本裕訳を
読む。感想メモを。
「中南米のカカオ本位制」が紹介されているが、
カカオ豆通貨、結構おもしろい。
「●質の良いメスの七面鳥1羽=カカオ豆100個
●七面鳥も卵1個=カカオ豆3個
●完熟したアボカド1個=カカオ豆1個
●Lサイズのトマト1個=カカオ豆1個」
原題は「Before Babylon,Beyond Bitcoin」。
Bの頭韻を踏んでいる。
ラップのライムに使えそう。
上手な邦題。
バビロン以前とビットコイン以降のマネー。
テクノロジーがマネーを変貌させてきた。
日本政府も消費税10%を期にキャッシュレス社会にしたいようだ。
ポスト現金社会。
この本で「マネー」の過去・現在・未来を教えてくれる。
代表的なものがケニアのモバイル送金サービスM-PESA。
ガラケーの頃からケニアでは頻繁に使われていたとか。
本当のおさいふケータイ。
預金、引落、送金や決済までできる。
日本も高齢者がスマートフォンで買い物や預貯金するようになる。
ATMはコンビニからもなくなる。
タンス預金もなくなる。
すると新たなオレオレ詐欺が出現する。
powerpointでまとめた図。
「「ロング・ファイナンス」が探求した2050年の金融サービスの世界だ。
この報告では4つのシナリオが紹介されているが、どれもマネーの未来を
構築する物語の基盤としては十分あり得る」
さて、2050年にはどうなっているのだろう。