ちょっと 少々

カフカの父親 (白水Uブックス)

カフカの父親 (白水Uブックス)


ちょっと朝酒。箱根駅伝を映して音声を聴きつつ
仕事を少々。
図書館ボックスに借りた本を返しに行きたかったが、
三が日はダメらしい。

カフカの父親』トンマーゾ・ランドルフィ
米川良夫 他訳を読む。
何せイタロ・カルヴィーノが選集を出すくらいだもの。
面白くないわけがない。
奇想短篇の名手のコレクション。
SF、ホラー、ゴシック、幻想、いろんな味がする。

ゴーゴリの妻』ではゴム人形の妻が出て来る。
寺山修司の映画『田園に死す』の空気女の絵が浮かぶ。
カフカの父親』では大クモの父親が出て来る。
息子は毒虫で父親がクモかよ。
で、カバー装画がルドンのクモ。
『騒ぎ立てる言葉たち』。
歯磨き中に吐き出す練り歯磨きの残骸。
それが言葉になって話し出す。
好きだなあ。マン・レイの実験映画の映像みたいだ。
『ゴキブリの海』。これもすごい。
スティーブン・キングばりのほら(ホラー)話。
嫌いな人は卒倒しちゃうかも。
『狼男のはなし』
月が駄目な男と狼男。
藤子不二雄Aの『怪物くん』に出て来る狼男は
月見うどんで狼に変身する。

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