- 作者: トンマーゾ・ランドルフィ,米川良夫,竹山博英,和田忠彦,柱本元彦
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2018/11/06
- メディア: 新書
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ちょっと朝酒。箱根駅伝を映して音声を聴きつつ
仕事を少々。
図書館ボックスに借りた本を返しに行きたかったが、
三が日はダメらしい。
『カフカの父親』トンマーゾ・ランドルフィ著
米川良夫 他訳を読む。
何せイタロ・カルヴィーノが選集を出すくらいだもの。
面白くないわけがない。
奇想短篇の名手のコレクション。
SF、ホラー、ゴシック、幻想、いろんな味がする。
『ゴーゴリの妻』ではゴム人形の妻が出て来る。
寺山修司の映画『田園に死す』の空気女の絵が浮かぶ。
『カフカの父親』では大クモの父親が出て来る。
息子は毒虫で父親がクモかよ。
で、カバー装画がルドンのクモ。
『騒ぎ立てる言葉たち』。
歯磨き中に吐き出す練り歯磨きの残骸。
それが言葉になって話し出す。
好きだなあ。マン・レイの実験映画の映像みたいだ。
『ゴキブリの海』。これもすごい。
スティーブン・キングばりのほら(ホラー)話。
嫌いな人は卒倒しちゃうかも。
『狼男のはなし』
月が駄目な男と狼男。
藤子不二雄Aの『怪物くん』に出て来る狼男は
月見うどんで狼に変身する。