プラトン的恋愛

ギリシャ語の時間 (韓国文学のオクリモノ)

ギリシャ語の時間 (韓国文学のオクリモノ)


資料を読みつつ、不動産関係のコラムをまとめる。
レギュラーが一つ無くなったのは食い扶持を一個失くしたことなので
営業しようとは思うが、いまいち動かない。動けない。
企業漫画原作・シナリオの仕事にでも応募してみようかな。

ギリシャ語の時間』ハン・ガン著 斎藤真理子訳を読んだ。
言葉を失くした女性と
光を失くしつつある男性。
女性は生徒。
男性はギリシャ語の講師。
単なるボーイ・ミーツ・ガールものじゃないけど。
めんどくさくてインテリっぽくて
ユーロシネマとかでかかるオシャレな映画のてい。
男女の語り掛け合いが
『24時間の情事』(アラン・レネ監督、マルグリット・デュラス脚本)
という古い映画を思い出させる。
プラトン的恋愛』は金井美恵子の小説だが、
こっちの題名の方がしっくりくる。個人的感想です。
プラトンプラトニック・ラブ。

古典ギリシャ語という字面を見てもちんぷんかんぷんだけど。
「中動態」という受動、能動、その中間に位置する態があると。
こじつけると、いまって二項対立じゃん。
保守、革新。禁煙、喫煙。築地、豊洲。唯物、唯心。
正常、異常。あれか、これか。白か黒か。
そう単純に割り切れないだろと。
筒井康隆の『残像に口紅を』を読んだときと
同じような哀しさ、喪失感を覚えた。

本作は「韓国文学のオクリモノ」ってシリーズの一冊。
版元は、なつかしの晶文社
もうサイのマークじゃないんだ。
寄藤文平と鈴木千佳子の装丁がいい。
音楽はBTS (防弾少年団)、小説はK文学かよ。

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