- 作者: ファンジョンウン,斎藤真理子
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2018/01/18
- メディア: 単行本
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録音しておいた『ウィークエンドサンシャイン』を聴く。
D.J.はピーター・バラカン。
エルヴィス・プレスリーの特集。
片岡義男ではないが、プレスリーは好きなので
久々にベスト盤CDを聴く。これしか持っていない。
時々大瀧詠一、時々西田敏行が歌っているのかと
そら耳してしまうが、歌声が色っぽい。
『誰でもない』ファン・ジョンウン著 斎藤真理子訳を読む。
今日的でありなおかつクールな作品だと思う。
社会学者・岸政彦あたりの書くテーマとほぼ同じだと思うが、
きちんと小説に仕立て上げている。
貧しさ、心身における病気、格差社会などなど。
21世紀になってなんだか昔返りしてしまったようだが、
昔のままじゃなくて変異した新しい貧困、病気、格差社会が露呈した。
まあネオでもくっつけてみるか。
ネオ貧困。大学は出ているが、希望する職種で正社員になれず、
時給仕事の掛け持ち。とか。
『ヤンの未来』は書店でバイトする女性の話。
本好き、書店好きなあなたなら、はまりますぜ。
日常的な共感できる短篇集。
そうなんだけど、懐に短刀を忍ばせている。
社会への怒り、不満など。
直接アジテーションはしないで
小説で落とし前をつけている。
だぶん日本でも、アメリカでも、エチオピアでも
翻訳されたものを読んで得るものは同じような気がする。
いい言葉が浮かばないので、世界品質(仮)とする。