- 作者: 須賀敦子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2014/10/07
- メディア: 文庫
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『塩一トンの読書』須賀敦子著を読む。
前から書名が気になっていた。
オリジナルは姑(義母)で
「一トンの塩を舐めなければその人を理解できない」。
転じて
「一トンの塩を舐めるくらい読まなければ本を理解できない」。
まず、量を読め。でも、くだらない本じゃなくて古典を読めと
作者は言う。
古典はなんとなくわかったような気になっているが、
実際に読んでみると発見がある。
読み返すたびに新たな発見があると。
ガイドブックでお茶を濁さず、原典にあたれか。
幸い、古典の新訳は結構出てるし、読みやすいことは読みやすい。
著者が書評で取り上げている本で面白そうなのを
読んでみることにしよう。
5月29日朝日新聞朝刊 文化・文芸面で
「池澤夏樹監修」で須賀敦子の未発表翻訳全集が
刊行されることを知る。
須賀敦子にとって「シモーヌ・ヴェイユは「灯台のような存在」」
だったそうだ。
自己を律する生き方。教師。
須賀敦子とシモーヌ・ヴェイユ。
『工場日記』は大学生時代に読んだ記憶はあるのだが。
蛇足。
2000トンの雨は山下達郎。
ダイナマイトが150トンは小林旭。