- 作者: R.D ウィングフィールド,R.D. Wingfield,芹澤恵
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1994/09/21
- メディア: 文庫
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結構、本気(マジ)な雨の中、
朝、郵便局と銀行へ。
右から入って左へ流れる。
高層ビル街という谷になりつつある渋谷。
ビル風は、なんぼのものになるんだろう。
最寄り駅で降りてベンチに座って
『クリスマスのフロスト』R・D・ウィングフィールド著を読了。
いまさらだけど、シリーズ第一作。
適当に読んでいったけど、これがベスト。
一冊だけど上下巻に負けないくらいの濃密さ。
知りたかった奥さんの死や
勲章をもらったいきさつが泣かせる。
思った以上に泣かせるんで意外っちゃー意外。
次第にエンタメ度が高くなっていく。
口の悪さと上司にいうことをきかない。
カンに頼る捜査。
後の作品で出るキャラクターの意外な前歴。
ロンドンのベッドタウンとして発展したデントン。
豊かな森が切り拓かれ宅地になる。
その際で起こる事件。
殺人事件が起こらなければ、ミステリーにはならない。
聖が俗で、俗が聖。
お坊ちゃん刑事を「坊や」と呼んで、
時おり柄にもないことを。
対象喪失もしくはハードボイルド。
時期はクリスマス。
独り者にはさみしい季節。