消えた

キャピタル

キャピタル


ブログの原稿はwordのメモ帳で書く。
つーか、コピー案も原稿も最初はメモ帳だ。
まとまりそうだと思ったら、
メモ帳がエラー表示。珍しい。
こまめに保存が鉄則だけど、
いい感じだったので保存を忘れて半分消えた。

『キャピタル』加藤秀行著を読む。
主人公はコンサルタント
そのコンサル会社は大学卒業後、7年間勤め上げると
インセンティブ(ごほうび)として1年間の長期休暇が与えられる。
丁稚ドンの今様藪入りみたいなものか。
で、バンコクへ。

作者の実体験も含まれているのだろう。
7年間勤め上げることは容易じゃない。
才能も伸びしろもそれなりになければ
お役ご免となるのだろう。
コンサルの仕事は激務で
主人公は年上の恋人とわかれることになる。
ブラック企業並みの勤務時間かもしれないが、
好きなことは苦にならないし、
苦しみの後の達成感は
ランナーズハイならぬコンサルタントハイ。

旅先で先輩から人探しの依頼を受ける。
先輩のコンサル会社を内定辞退したベトナム人の女性。
入院しているらしいが、真意を聞いてくれと。
コンサルは探偵としても優秀で見つけ出す。

車椅子の彼女と彼。
彼女の生い立ちを知る。
タイから東京、北海道へ。
二人の関係は。
読む、ウィンダム・ヒル(仮タイトル)。と
先日のエントリーに書いたが。
ウィンダム・ヒルの音楽のような小説。
風景と人物と職業までもが何もかもが淡く描かれている。
汗臭くない汗。恋に思えない恋。
すべてを書かない。
ギリギリまで引き算する。
引いた分は読み手の想像力に任せる。

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