ちょっとだけよ~

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『千の脚を持つ男』シオドア・スタージョン、アヴラム・デイヴィッドシン他
中村融編を読む。
きっちり怪物に短篇が10本。
ティーズという言葉がある。
「じらす」って意味なんだけど、
ストリップティーズ。
これは、踊り子が一枚一枚衣服を脱いで
客をじらすこと。
カトチャンの往年のギャグ、「ちょっとだけよ~」が
まさにティーズで。
上手なストリッパーほど、魅惑的に脱いで
なかなか見せなくてオヤジを魅了する。
怪物も同じなんだと思った。
いきなり正体を見せるのは、踊り子がいきなり全裸で
ステージに現れるようなもの。

ティーザー広告というのもある。
最近はあまり使われないようだが。
新商品を発売するとき、
もったいぶってちら見させ、消費者の期待をあおるもの。

「ちょっとだけよ~」と怪物はちら見させながら、
動く、暴れる、破壊する。
3篇ばかし短い感想を。
『沼の怪』ジョゼフ・ペイン・ブレナン著。
冒頭からなんだなんだとわくわくしながら読み進む。
いろんなものを呑み込む怪物。
立ち向かう警察、軍隊。

『それ』シオドア・スタージョン著。
「森の中を歩くそれ」
「それ」のグロテスクぶりが、じわじわくる。

「機械の怪物」のカテゴリーから、
『スカーレット・レイデイ』キース・ロバーツ著。
邪悪な心を秘めたクラシックなクルマと虜になった若者。
不幸を招くクルマと気がついて破壊しようとするが、
ターミネーター』ばりに、どっこい死なない。不死身か。

シン・ゴジラ」は、「ウルトラQ」や怪物ホラーのお約束を
踏まえてつくってあったなと思う。
「ちょっとだけよ~」には続きがある。
「あんたも好きねえ~」。

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