飛べない豚は


 
動物農場ジョージ・オーウェル山形浩生の新訳で読んだ。
アニメ化すればと前のエントリーで書いたが、なっていた。
しかもスタジオジブリの配給で。
高畑勲宮崎駿東映動画で組合運動をしていたからだろうか。

予告編を見るとレンタルで見たくなる。
ソ連を揶揄した話だとは知っていた。
確かに、そうだ。
人間に牛耳られ搾取されていた農場の動物たちが
独立を目指して革命を起こす。
武力闘争。
念願の独立。動物たちは団結して農作業に励む。
そして収穫。人間に支配されていた頃よりも
報酬は平等かつ飛躍的に増えるのだろうと思ったら、
そうでもない。

殖える動物たち。
開墾などして食料増産しないと。
一方、隙を狙っては農場の奪回を狙う人間ども。

豚はよくブルジョワジーの象徴として使われるが、
農場の初代トップが豚(ま、レーニンか)。
二代目を巡り権力闘争が。
スターリントロツキーを放逐して
さらに不平分子を粛清したが、
この農場でも同様のことが行われていた。
大統領という名の独裁者。
権力者が人間から豚に変わっただけか。
そんなこと聞かれたら、大変だ。
などなど。農場以外にも会社や反社会的勢力や
幼稚園の仲良しグループでも起こりえる話。
いまなら、アメリカ、ロシア、北朝鮮とか。

ヒツジたちのかけ声
「「四本足はよい、二本足は悪い!」」
(トリたちを差別するものか、人間もか)
しつこく出てくるが、なんか可愛くて、これがはまった。

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