起こし終わり

平和の玩具 (白水Uブックス)

平和の玩具 (白水Uブックス)

 

今しがた音声データ起こし、終わり。
これからが本業。
本業直樹。

『平和の玩具』サキ著を読む。
サキが戦死後、編集された短篇集。
なんと「序文がG.K.チェスタトン」。
新聞記者だっただけに、視点がそれらしい。
ただし仕立て方は、まったくシニックだが。
『平和の玩具』は、小さく笑わされる。
安全カミソリと同趣旨のような。
『邪魔者たち』は、おやおや珍しく和解という
ハッピーエンドかと思ったら、そこはサキ。
ネタふりでした。オチで珍しく大笑い。
これをアレンジすると、落語になる。

ボーナストラックが
「サキ及び近親者の書簡」。
これは貴重。
サキが戦地から姪に送った手紙は
ほほえましくやさしい。
いつもの意地悪さが微塵もない。

イギリスには悪しきソドミー法がつい最近まであった。
同性愛禁止法で
有名人ではオスカー・ワイルドや、アラン・チューリングなどが
この法律で罰せられた。
サキもゲイ疑惑はかけられていたが、
親族は否定する。その書簡も掲載されている。
当人はおろか一族郎党まで
恥辱を受けるというもの。
LGBTがカミングアウトできたり、
結婚も認められつつあるが、
昨今の保守化の波が激しくなったら、どうなるのだろう。

中年で志願兵になったサキ。
小説のネタ探しに戦場に出向いたのか。
死に場所を求めて緩やかな自殺志願だったのかは、
わからない。
戦場で書かれたものもある。
無事帰還できたらサキらしい反戦小説を書いただろうか。
わからない。

余談。
都民ファーストが掲げている子どもがいる家庭内禁煙の条例が、
禁煙ファシズムとか賛否両論のようだ。
アメリカ在住の知り合いに聞いたことがあるが、
小さな子を1人で家に置いたまま外出した親は
逮捕されるとか。
また学校の送り迎えは親の車でするとか。
治安が良いとかいっていた日本も
なんだか近い将来、そうなりそうだ。

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