豆大福と珈琲

豆大福と珈琲

豆大福と珈琲

 

『豆大福と珈琲』片岡義男著を読む。
5つの短篇集。
すいすい読める文体。
魅力的な日本語。
どこにでもいる素敵な登場人物たち。
翻訳モノやおカタい人文系の合間に
読むのにはぴったり。

関係なさそうなそれぞれの話が
最後の短編で関係が明らかになる。
落語でいうところの見事な下げ、落ち。


行きつけの喫茶店で原稿を書く。
作者やライターや作家である登場人物は、
そうしている。
ペラに手書きからノートPCという
スタイルは変わったが。
ぼくは喫茶店では原稿は書かないあ。
あ、取材の空き時間とか
急ぎの直しとか、そういうときはしたことがあるが。

『豆大福と珈琲』は、主人公が英文学の翻訳家。
30歳すぎてはじめて食べた豆大福にいたく感激するが、
「豆大福の餡を的確に日本語で表現することはできない」と。
成分などは説明できても、おいしさを完璧に表わすのは
難しいかもね。
岡埜栄泉や群林堂の豆大福が食べたーい。
アイス珈琲で。

人気ブログランキング