計量経済学の第一歩 -- 実証分析のススメ (有斐閣ストゥディア)
- 作者: 田中隆一
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2015/12/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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先日のエントリーをうっかり消去してしまった。
朝、雨だったのでクロックスの長靴をおろす。
軽く快適だけど、スネに当たる感じ。
何かと似ている。(ややあって)スキーブーツだ。
『計量経済学の第一歩 実証分析のススメ』田中隆一著を読む。
入門書で良書とのことで、
読むと確かにそうとは思うが、話がやや深くなると、どうにも。
昨今話題となるエビデンス。
証拠や科学的根拠と日本語だとそうなる。
「エビデンスとは、同じことをやればだれがやっても同じ結果が出るという再現可能性を持つ科学的手法によって手に入れた知恵のことです。
近年、政策形成の場においてその重要性は高まっています」
なるほど。そこが重要なのね。
ふと、
「科学は反証できるものでなければならない」
とカール・ポパーが常々口を酸っぱくして言っていた
反証主義とほぼ同義に思える。
子どもや我が国の総理が言い出しかねない
「証拠あんのか」
「なら、証拠、出せよ」とかの類とは違う。
だからいろんな方向から検証したり、
サンプル数などもある程度必要となる。
最初に結論があって、それを導くための後づけ・先づけ理論じゃない。
結論にオチを求めるな。
「政策の「効果」とは、政策を行うことによって結果を変えることが
できるという意味で、因果関係でなければなりません」
どういうことか。これからの宿題。
知りたい人は、読んでみて。
いっとき話題となった「朝ご飯を食べると成績がよくなる」も、
検証してみると、因果関係ではなく相関関係だと。
この手の事例は、結構あるはず。
TVのネタがSNSなどの情報のケモノ道で広まると
店頭からヨーグルトや納豆が買い占められたりする。