- 作者: H・R・ウェイクフィールド,鈴木克昌ほか
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2012/06/28
- メディア: 文庫
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オープニング音楽
『ゴースト・バスターズ』の替え歌。
『ゴースト・バスターズ』と歌うところを
『ゴースト・ハント』と。字足らずだけど。
フルイタチ「1億2千万人のラジオをお聴きのみなさん、ゴースト・ハントの
時間がやってまいりました。こちらは、古鼬(フルイタチ)イチローです。
今回もゴースト研究の第一人者アラマタコリャマタ教授とともに
お伝えします。教授、よろしくお願いします」
アラマタ「今日は東京都下の、元不動産王の邸宅跡です。
元々は旧宮様が建てられたアールデコ風の離宮でした。
バブル期には夜な夜などんちゃん騒ぎをしていたそうで」
フルイタチ「それが廃墟のまま」
アラマタ「バブルがはじけて、会社もはじけて」
フルイタチ「ここで不動産王は縊死したとか。ええと資料によりますと、
売ろうとすると関係者に次々と不幸な事件が起こるとか」
アラマタ「パティオがあって、コンパクトなイングリッシュガーデンがあったと」
フルイタチ「いまはさながらミニの富士樹海といった体(てい)で」
アラマタ「なんかその方面からすすり泣く声が…」
フルイタチ「おーっと。出会い頭の恐怖のラリアートか」
アラマタ「こ、これは、すごい」
フルイタチ「悪霊の吹き溜まりか。死霊のお立ち台か」
―突如実況中継が中断、ノイズと悲鳴とディスコサウンドが流れる―
『ゴースト・ハント』H・R・ウェイクフィールド著 鈴木克昌他訳を読む。
選りすぐりのアンソロジー。
手変え品変え、こわいい話が18篇。
冒頭のコントは、インスパイアされて書いたもの。