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腸内フローラ逍遥

土と内臓 (微生物がつくる世界)

土と内臓 (微生物がつくる世界)


『土と内臓』デイビッド・モントゴメリー アン・ビクレー著を読む。
地質学者の夫と生物学者の妻が、
購入した家の庭の再生から話ははじまる。
ミミズ、コーヒーかす、木材チップでつくる自家製有機肥料
死んだ土の再生に欠かせない微生物の役割。
微生物は、私たちの身体にもつながるテーマ。

腸内フローラ(腸内細菌類)などがクローズアップされているが、
そこもばっちりと書かれている。

参考までに。

 

「私たちの腸には約3万種類、1000兆個に及ぶ細菌類がすんで」いて
「私たちの体を多方面から助け、病気にならないように、また、
老化を防ぐように働いていることがわかっています。」

 

 

「寿命まで左右する!驚異の「腸内フローラ」腹時計が乱れると、万病を引き起こす」藤田 紘一郎 :東京医科歯科大学名誉教授より引用

 

「近年の発見を見れば見るほど、微生物が植物と人間の健康維持に
果たす共通した役割に、私たちは興味をそそられた。
そして私たちは、人間の体表面と体内に住む新しい呼び名―
ヒトマイクロバイオームを知った。地力を回復させ慢性的な現代病の
流行に対抗するのに微生物が役立つことを、私たちは知り始めた。
自然のまったく新しい見方を、私たちは偶然発見したのだ」

 



夫婦の実体験と微生物から有効な新薬の発見などが
サンドウィッチされていて飽きさせない。
がんに罹った妻が、
退院後、食生活をプレバイオティクスに変える。
夫もおつきあいして歩くことをプラスしたら
みるみる体重が減って体調も良くなったと。

畑に化学肥料を使うのと、病気に抗生物質を使うのは似ていると。
微生物によるサイクルをショートカットしてくれるかもしれないが、
思わぬ副作用が生じる。
有機農法、バンザイではないが。

漫画『もやしもん』の主人公は菌が見える能力があったが、
同じように微生物が見えたら、結構怖いかも。

カール・セーガンの元妻、リン・マーギュリス、
知らなんだ。

「すべての多細胞生物は単細胞の生命体、主に細菌が
物理的に合体して発生したと、マーギュリスは提唱した」


で、グールドが噛みついた。とんでも理論だと。
作者の見解。

 

「マーギュリスは微生物に、グールドは化石記録に残った
動植物に重点を置いていた」

 


進化をミクロで見るか、マクロで見るか。
ぼくは前者を支持したい。

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