- 作者: ジョンコリアー,中村能三,宇野利泰
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/03
- メディア: 文庫
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恵方巻とやらを2日続けて食べる。
正月のモチ・クライシスを乗り越えた
お年寄りは、恵方巻にも、かぶりつくこのだろうか。
ロシアンルーレットならぬ恵方巻ルーレット。
もし恵方巻で窒息したお年寄りの遺族が、
恵方巻を訴えたら、どうなるのだろう。
『怪奇小説傑作集2』ジョン・コリアー他
宇野利泰・中村能三訳を読む。
『怪奇小説傑作集1』が、クラシックなゴシックホラーだったのに、
「半世紀」若くなるだけで随分と作風が新しくなる。
怪奇よりも奇想、SF色が濃くなっている。
平井呈一の解説の引用。
「前期の恐怖作家がゴチック小説の流儀を踏襲して、
いろいろくふうした怪しい不気味な条件と環境をとりそろえて、
自然と人生の上に超自然的恐怖を組み立てていったのに反して、
後期「現代派」の恐怖作家たちは、現代生活の現実の隙間のなかへ、
いきなり超自然を押しこむことをはじめたのであります。
言いかえると、かれらは日常生活の隙間に手をかけて、いきなりそいつをひんむいて、内側にある恐ろしいものを
見せることをはじめたのです」
「内側にある恐ろしいもの」見たいよねえ。
これってシュールレアリスムともカブる。
好きだった三作。短い感想をば。
『みどりの想い』ジョン・コリアー
ネタバレすると、植物になった人間の話。
ネタバレしても、面白さは損なわれないから。
『船を見ぬ島』L・E・スミス
島に漂流したと思ったら、その島が実は。
『惑星ソラリス』で海は大脳皮質を意味しているんだっけ。
そんな話。
『住宅問題』ヘンリイ・カットナー
借家人の鳥かご。いつも布がかぶせてあって気になる夫婦。
借家人の留守にのぞいてみると…。
その住人のエピソードの小ネタが気に入った。
「FOR RENT 家貸します」という意訳のタイトルはいかがっすか。