年の瀬なのに、午前中はなま暖かい雨。
で、寒くなる、ジェットコースターのように。
バイト先は、かわりばんこで
インフルエンザ発症者が出ている。
ノロウィルスでもちつき大会が中止とか。
除菌社会のしっぺ返しかも。
『小説の家』福永信編を読む。
11の短篇集とそこにアートががっつり組んだ本。
写真、漫画、イラスト、絵画。
プラス解説が一本。
名久井直子の装丁が冴えている。
あ、編者のセンスも。
見てから読むか。読んでから見るか。
小説はテキストだけでいい。
余分なものはいらないというテキスト至上主義者も読まれたし。
これは紙の本じゃないと。電子書籍じゃできないし。
なになに、Webだと、いかようにも動きまっせ。
音楽も音声もつかえるし。
中でも『女優の魂』岡田利定がよかった。
あの世とこの世、リアルと非リアルのはざまに漂う感覚。
『言葉がチャーチル』青木淳悟は、ビジュアルにやられた。
阿部和重の作品は白い紙に白のマット調のインクの文字。
雪原の雪ウサギ状態。
読むことを拒んだ小説なのか。
熱烈なファンは、オフィスのコピー機にモノクロ反転機能があったら、
それで私用コピーして回し読みしている。かも。
もともとは、『美術手帖』で不定期連載だったとか。
どおりで。
日記、入門書好きに加えてアンソロジーが好きに…と書いたところで、
昔から結構好きだったことに気づいた。
友人のすすめで講談社文庫の福島正実編『海外SF傑作選』が
SFを読むきっかけになったんだ。