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ほこり高き男

堆塵館 (アイアマンガー三部作1) (アイアマンガー三部作 1)

堆塵館 (アイアマンガー三部作1) (アイアマンガー三部作 1)


原稿の進み方が予定よりもちと遅い。
学生バイト君が持病の腸炎とかで
今日の出勤を打診されるが、断るしかない。
原稿を書くときは、天使と悪魔がささやく。
「そんなのでいいの」と天使。
「テキトーでいいんじゃない」と悪魔。

『堆塵館』エドワード・ケアリー著を読む。
ゴミ屋敷。というと、誤解されるなあ。
広大なゴミ集積場にそびえ立つ壮大なゴミ御殿、「堆塵館」。
ジャンクアートというカテゴリーがあるが、
ジャンク文学とでも言うのか。
埃まみれの誇り高き人々。
「堆塵館」って「アイアマンガー族」の小さな国のようにも思える。
ウィーンを支配したハプスブルグ家が光なら
ロンドンでゴミ稼業で財を成した「アイアマンガー族」は闇の存在だ。

 


古着、古本、中古レコード、中古住宅、などなど。
安価だから買うのだろうが、
それ以外にも何か時の流れや物語を感じないだろうか。
道具ならば大切に手入れをしてきた前の持ち主を考えてみたり。
あるいはそれを汚いと思うのか、味わいとみるのか。
経年変化なのか、経年劣化なのか。
おしゃれなアンティークショップや
昔の風情の美術館に入ったときと
同じようなにおいがする。

著者の達者な挿絵、というか肖像画というのか。
お目見えする登場人物たち。
まんまアニメーションになるんじゃね。
そのピースたちが集まって最後に完成するジグソーパズル。
物語であり合間にモノ語りも。

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