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ファム・ファタール

真夜中の檻 (創元推理文庫)

真夜中の檻 (創元推理文庫)


ようやく庭木を切ることができた。
雨が多くて、やる気が出なかったんだけど。
あこがれの電動のこぎりは、
電動コードレスドリル・ドライバーを購入してからだ。
ついでに、古新聞も縛って、汗をかく。

『真夜中の檻』平井呈一著を読む。
文庫本だけど、著者の創作、海外怪奇小説のエッセー、
弟子にあたる荒俣宏が序を、解説を紀田順一郎が。
東雅夫の解説などなど、贅沢な一冊。
これでサイズを大判にして、図版などを盛り込んだら、
かつての晶文社のバラエティ・ブックになっちまう。

海外怪奇小説の名翻訳家というのは知っていたが、
小説まで書いていたとは知らなかった。
経歴を見て納得。
『真夜中の檻』は、ファム・ファタールもの。
この世のものとは思えぬ絶世の美女に
メロメロになっていく男の話。
怪奇小説のお約束を踏まえて
日本版ホラーに仕上がっている。
もう一作は『エイプリル・フール』。
ドッペルゲンガーものの、切ない話。
新海誠監督あたりに
アニメーション化してもらってもいいだろう。
ともに、1960年発表とは思えない。

「生きること? そんなことは召使たちにまかせておけ」は、
 ヴィリエ・ド・リラダンの名言だけど、
「リアリズム?そんなことはふつうの小説にまかせておけ」だ。

作者の
双子の兄が、なんと、どら焼きの名店「うさぎ屋」の店主だったそうな。
日本橋に仕事で通っていた頃、近くの分店で買った。

最後になぞかけ。

怪奇小説とかけまして 和菓子と解く 
その心は どちらもあん(案、餡)が命でしょう」
ソネッチです。

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