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なんとでも

23000: 氷三部作3 (氷三部作 3)

23000: 氷三部作3 (氷三部作 3)

 

浴室乾燥機より、除湿器より
天日干しが好っきい。
太陽は何処へ。

『23000 氷三部作3』ウラジミール・ソローキン著を読む。
完結編だというので
「原初の光」や「氷のハンマー」など、
これまでの作品の主要なキーとなっていたものの
ネタ証しかと思ったら違った。
いい意味で作者に裏切られた。

「氷のハンマー」で殴打されると新たな自己に覚醒するのだが、
この本は、小さな話に砕け散った。
その話を読み進むと、全貌が見えてくる。
ジグソーパズルのように。
映画だとオムニバス映画って感じかな。
前作で村上春樹と通じるものがあると書いたのだが、
この本で東京を舞台にした話がある。
それは、村上でも、もう一人の方、村上龍と重なる。
SF、伝奇、ホラー、なんとでも読める。

民族主義、優性思想、カルト化など
世界同時性的に拡散しているいまに、
作者は、格闘している。
タイトルの「23000」が意味するものは何か。
ノアの方舟に乗船できる人数か。違う。
それは、読んでのお楽しみ。

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