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愛する大地

マイケル・K (岩波文庫)

マイケル・K (岩波文庫)


いつものところから新規の仕事が入ってくる。
助かる。

『マイケル・K』J.M.クッツェー著を読む。
内乱で世情不安の南アフリカ
病の母親に転地療養させようと改良手押し車(ネコ車?)で
移動する。
二人旅が一人旅になる。
ロードムービー感覚。
捕まったり、危険な目に遭ったりしながら
なんとか生き延びる。
農場、キャンプ、軍、病院。
ページから砂埃があがりそうな風景を記す乾いた文体。

国破れて山河あり。ではないが、
マイケルは国や人を信じていないが、大地は信じている。
国や人は裏切るが、自然は裏切らない。
とか言う甘ちゃんじゃないが。
心の荒廃よか大地の荒廃を止める方が、
元公園の庭師だったマイケルは、得意らしい。
誰の助けも受けずに、媚びないで、
這いつくばって生きる。
光の差し込む方向に成長を続ける植物みたいに。
真っ向勝負を挑んだ地味だけど滋味な純文学。
バーナード・マラマッドの『 アシスタント』あたりが
好きなあなたに、ぜひ。

このエントリーのタイトルは、ル・クレジオの小説の
タイトルを頂戴した。

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