開通

暴力の人類史 上

暴力の人類史 上


暴力の人類史 下

暴力の人類史 下


日曜日に点耳薬を3回投与して
聴こえにくい時を過ごす。
これはこれで静かで案外いいかも。
妻がテレビを字幕表示にしようかとのたまわれたが、
それには及ばん。
昨日、月曜日、耳鼻科へ行き、
ガリガリやられて耳の掃除機で吸われて
お薬注入で、耳の穴、無事、開通。
帰りの国道246のクルマの走行音のこわいこと。
ついでに花粉症の薬も4週間分もらう。
これで今年は終わりになればいいが。

仕事関連の本を読みつつ、
『暴力の人類史』 スティーブン・ピンカー著を読む。
例によって分厚く、絢爛たる暴力に関する事柄があふれている。
なんだか冗長すぎてところどころ早送りで。
雑駁に言ってしまうと、今よりも昔の方が人は暴力的だった。
何せ人権とか騒ぐようになったのは、
歴史から見れば、ごく最近のことで、
桁違いのジェノサイドなんて当たり前も同然とかで。
ただし、詳細なデータは残念ながらない。

ピンカーの本は反近視眼的というか、まさか老眼的ではないと思うが、
マクロ的なものが多いし、知のラーメン二郎的にこってりしている。
読んでいて凶悪殺人は最近は減っていることを書いた本や、
ビョルン・ロンボルグ地球温暖化説は違う、地球は冷えているとか
そういう範疇の本かと。

見本の引用。長め。

「女性化が平和化を促進する展開だと言うのには、もう一つ
理由がある。女性の利益を大事にする社会的環境や性的環境は、
暴力的なオス間競争が蔓延する泥沼をきれいにする傾向があるのだ。
そうした環境の一つが、結婚生活である。そこでは男性が性的機会を
めぐって互いに争うのではなく、自分の血を引く子にかいがいしく
投資をしなければならない。結婚すると男性のテストステロンのレベルは
下がり、犯罪をくり返す人生を送る確率も低くなる。そして前に見たように、アメリカの殺人率は、結婚が嬉しい時代だった1940年代と1950年代に
急低下し、晩婚化が進んだ1960年代と1970年代にまた上がり、
婚姻率の低さが顕著なアフリカ系アメリカ人のコミュニティ」では、
ずっと高いまま続いている」

 

 

非婚率と殺人率の正比例の法則。って。

この本は意外なことにロックなどサブカルについても
薀蓄を傾けている。
何歳なのかなと検索したら、同世代だった。納得。

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