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ヒップ・ライン

ラインズ 線の文化史

ラインズ 線の文化史


レギュラーの仕事で新しいページを書かないかという
うれしいメールが。
ま、すべては見積が通ってからなのだが。
やっと本来の冬って感じ。

どなたかがツィートで誉めていた
『ラインズ 線の文化史』ティム・インゴルド著を読む。
はじめに線ありき。
文字通り、線のはたしてきた役割の論考。
線は点の連なりだが、自由自在に動ける。
アートもテクノロジーも線からはじまる。
作者の肩の凝らないかつ柔らかな視点に
感化され、そこらじゅうの線を見る。
本当はアウトラインは見えない。
でも、線で描かれたアウトラインは、
描く人によって異なるし、
リアル以上にリアリティを感じることがある。
なぜ。

この本に直線はフリーハンドでは描けないという箇所がある。
定規を使ってだ。
大量複製、大量生産、モダンの根底を成すのは
いわばこの直線。
美輪明宏が、直線だらけの箱のような住まい暮らしているから
現代人は病んでいるみたいなことをテレビで話していた。
フンデルト・バッサーも直線大嫌い。
だから、曲線だらけの奇抜な建築物をつくったとか。

引用の引用。

 

「書くことは想像力の土地を貫く新しい小道を切り開くこと、
あるいはおまじみの路線に新しい相貌を示してやることである。
読むことは著者を案内役としてその土地を旅することである……
私は、自分の文章が一本の線のように書き出されて遠くまで
走っていって、文が道であり読書が旅であることがはっきり
わかるようになるといいなと思うことがよくあった」
(byレベッカ・ソルニット)

 



デジタルによってデザインでは版下がなくなった。
漫画も昔のような手描き原稿は少なくなりつつあるのだろうね。
完成品の前過程の苦悶が見られなくなってしまった。
達者な線のラフスケッチとかも。

タイトルは、お尻のラインではない。
ノーマン・メイラーが考案したヒップとスクウェアのヒップ。
ヒッピーのヒップ。

ラインって聞くと無料通話アプリや
オンライン、オフラインの方がしっくる来る人が多いかも。
でも、はじまりは、あなたが書く線からなのだ。

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