- 作者: 畑中章宏
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2012/07/24
- メディア: 単行本
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『災害と妖怪 柳田国男と歩く日本の転変地異』畑中章宏著を読む。
柳田国男の
「『遠野物語』と『妖怪談義』『一目小僧その他』を中心に」
「災害にまつわる妖怪や怪異現象について」
の考察。
難しくはない。
たとえば河童と座敷童は同じだとか、
妖怪好きなら、たまらない話がたっぷり。
古来から日本は地震や津波に襲われてきた。
ま、昔は原発はなかったから、
大変だけど、なんとかしのいできた。
反原子力のシンボルとしてゴジラがいるが、
あれは怪獣、妖怪ではない。
大昔、夏休みに遠野を訪ねたことがある。
河童は、飢饉で餓死して流された幼子が転じた姿だいう説明を
小型バスの運転手兼ガイドさんから聞いた。
河童淵は、いかにも河童が生息しそうなところだった。
東京の代田という地名が「ダイダラボッチ」にちなんだものとは、
知らなかった。
環七通り、代田から駒沢まで一跨ぎ。
いわれのある地名を勝手に変更するのは、
妖怪に対しても不敬にあたる。
『もののけ姫』のシシ神より
ユーモラスな印象なのだが。
伝奇小説やジャパニーズホラーものを書きたい人には、
参考になると思うよ。