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ハラショー

犬の心臓・運命の卵 (新潮文庫)

犬の心臓・運命の卵 (新潮文庫)


『犬の心臓・運命の卵』ミハイル・ブルガーコフ著を読む。
発足間もないソ連で発禁になった作品だそうだ。

『犬の心臓』は、犬が改造されて人になる話。
共産主義の元での科学礼賛というと、
ルイセンコを思い浮べるが、
作者も素晴らしい大政翼賛会的あるいは
教条的科学テクノロジーの発展には
眉にツバをつけていたようだ。
ソフトバンクの犬のおとうさんは、
日本語をしゃべるが、外見は犬。
犬の頭に人間の胴体をくっつけて。
にんげん犬は犬みたいに従順じゃない。
人造人間キカイダー』ほどには、悩まない。
中身は犬だから。でも、野良犬。

『運命の卵』は、パニックSFもの、
マッドサイエンティストもの。
生命の繁殖や成長を迅速に高める謎の光線。
世紀の発明と思いきや、
科学、人間ではコントロール不可能となる。
巨大化した大量のアナコンダが暴れる、暴れる、
襲う、襲う、ええぞ、ええぞ。
先日エントリーした海野十三の小説と同じで
センス・オブ・ワンダーが冴えている。

諷刺、体制批判などと深読みしなくても
十分、興味深く楽しく読める。
古臭さを感じないのは、新訳のせいか。
他の作品も読んでみたくなった。

ソ連やロシアの科学を揶揄しているわけじゃない。
宇宙船ソユーズは、ハラショーだ。
日本人宇宙飛行士は、ソユーズだもの。
それしかないらしいのだが。

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