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アロワナ書店繁盛記


行きつけの書店はありますか。
最近は、ネット書店という人も多いだろうが、
煮詰まった時や企画のネタを探す時、
実際に書店に行って一周すると、
意外とヒントを得たりする。

『昼田とハッコウ』 山崎 ナオコーラ著を読む。
若者に人気の街・幸福寺にあるアロワナ書店は、
街の書店としておなじみ。
家族経営、同族経営で切り盛りしてきた。
そこの3兄弟と兄弟同様に育てられた従弟。
タイトルは、その主人公二人の名字と名前。
何もかもが対照的な二人。
理系と文系、きっちり系と脱力系。
彼らが、次々と進出してくる大手書店チェーンに対して
いかにしてアロワナ書店の維持に
努めていくか。
作者の描くキャラは、なんつーかみな潔くて
好きなのだ。
ふと『海街diary』の男版、書店版とも。

何よりも作者の書店愛が感じられる。
装幀も凝っていて、
読み終えてからよく見てみると、
あ、あのシーンをビジュアル化したのかと納得。
実在の書店のように思える。

『群像』連載途中に東日本大震災が起きて、
その模様が書かれている。
流通が分断され、スーパーマーケットに欠品が多数あった。
渋谷もネオンなどが消され、暗くなった。
あれはあれでよかったのだが。
東日本大震災の与えたものが、
ずっとボディブローのように効いていると思うのは、
ぼくだけではないだろう。

実名と仮名が使われているのはなぜ。
なんかしら意図があるはずなのだが。

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