- 作者: 原田幸治
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2013/03/25
- メディア: 単行本
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『心が思い通りになる技術 NLP:神経言語プログラミング』原田幸治著を読む。
タイトルがちょっとツリっぽいが、中身はきわめて大真面目。
小説のようには読み飛ばせない。少し読んでは、前のページに戻ったり。
匍匐前進で読み進む。
作者曰く
「人にはたくさんのプログラムがあります。むしろ、「人間とは
“プログラム”が集まってできている生き物」」
だと。
あえて「プログラム」と述べているが、やはり「プログラミング」の方が、
ぼくは腑に落ちる。
「普段は自覚していないところで「プログラム」がたくさん働いていて、
われわれは日常生活の大部分を「なんとなく」で過ごしている、ともいえます」
「なんとなく自然とやってしまう癖(=プログラム)が、あなたの脳と体に
組み込まれているとしたら、頭で分かっていても、なかなか対応を変えにくい
わけです」
換言すればヒューリティクスなのだろうか。
カンや直感とかいうヤツ。
「なんとなく」で時たま当たるから、厄介なのかも。
このあたりは、必要に迫られてにわか勉強した行動経済学にもオーヴァーラップする。
作者は「なんとなく」に頼らないでカイゼンする方法をレクチャーしている。
それが、NLPであるとも。
以下、そのさわりを。
「「上手くいかない人」は、上手くできる人のプログラムを学び、そのプログラムを繰り返し経験して、自分の中に定着させていく。これをNLPでは「モデリング」と呼びます」
創造は模倣からはじまる。
「パターン認識を利用して、物事を判断するときに使われる基準を「フレーム」と言います。―略―物事を「枠組み」に当てはめて判断することです」
共通感覚だよね。
「プログラムの基本単位
フレームとアンカーが組み合わさって、1つのプログラムが作られている。出来事がフレームに当てはまると、それが引き金(トリガー)となってアンカーされていた反応が引き出される」
さきほどカンとか言ったが、「なんとなく」で動く、その大半は経験則に基づいたものだそうだ。
ジンクスとかも一概にインチキとは決めつけられないし、
プラシーボ効果とかも。
人の数だけプログラムがある。
謙虚に他のプログラムを見てみる、研究する。
そこから自身のプログラムのヴァージョンアップのきっかけになる。