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わたしのニュータウン


『しろいろの街の、その骨の体温の』村田沙耶香著を読んだ。
ニュータウンを舞台にした少女の物語。
ニュータウンや団地を舞台にした少年の物語というと
重松清あたりを思い浮かべる。
ナイーブ過ぎるゆえイジメたりイジメられたりする
少年の内部にある暴力性。
小動物のように無邪気に群れる少年たちに対して
体格も精神年齢も勝っている同世代の少女たち。

この作品にもスクールカーストが出て来る。
ぼくの小中学生時代にも、その言葉はなかったが似たものはあった。
勉強のできるヤツは運動が苦手で、スポーツの得意なヤツは勉強が嫌いで、
頭が悪くてもイケメン、ふだんは無口だがマンガがうまい。
いろいろ思い出すが、とりあえず居場所があったような気がする。
それがいつからだろう。
頭が良くてスポーツもできるヤツと
まったくできないヤツの二極化が進んだのは。

所属しているグループからいきなりハブられることがあった。
仕方なくハブった相手から話かけられるまで一人でいた。
時間が解決する。そう思うしかなかった。

ニュータウンは未来永劫発展するわけじゃない。
主人公の棲むニュータウンも発展のスピードが衰える。
更地のままの住宅建設予定地。

歴史のないニュータウン
時を重ねていつかオールドタウンとなる。
卒業記念植樹のソメイヨシノもいつか大きな木となって
春には薄紅色の花を咲かせる。
でも、自分が生まれ育った場所は選べない、否応なしにも。

はじめ岡崎京子の漫画と似ていると思ったが、
山本直樹の漫画の方が似てるかな。

作者がゲストで出ている。
作風を思わせるエキセントリックな物言いの数々。
朝井リョウ・加藤千恵のオールナイトニッポン0(ZERO) 2015年12月18日

 

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