ア・ピース・オブ・ケーキ

ア・ピース・オブ・ケーキ。
pieceかpeaceか。
ヒカリエの千疋屋のケーキだそうで。
恙なく誕生日を迎えた。

『文藝 2015秋』号に掲載された『消滅世界』村田沙耶香著以外では
『ネンレイズム』山崎ナオコーラが、ほっこりしていてよかった。
単行本になったんだ。
見た目は子供、頭脳は大人」は、 アニメ「名探偵コナン」だが、
それをマネれば「見た目はJK(女子高校生)、中身はおばあさん」が主人公。
ほかにも、性別と心身が一致していないスカート男子のDK(男子高校生)などが、
公民館で編み物の先生から編み物を習う。
そこが、サンクチュアリとなる。
学校や会社、家などで人間は規格品のように生きているが、
実は違うはず。
建て前と本音と言うのか。
おじさんみたいなおばさん、おばさんみたいなおじさんとか。
エイジレス、セックスレスとか小難しいことを言っちゃいないが、
そのあたりが、じわじわ伝わる。

主人公は「ワシ」と言うのだが、今日日の老婆は「ワシ」なんて
言わないだろう。おばあさんとも思ってないだろう。
ブルーボトル系カフェじゃなくて昔ながらの純喫茶のような小説。

にしても、
編み物の先生の名前が「網田亜未夫(あみたあみお)」とは。
ここでふいた人は読むべし。

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