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だと思うべな

文芸 2015年 08 月号 [雑誌]

文芸 2015年 08 月号 [雑誌]

『文藝 2015秋』号に掲載された『消滅世界』村田沙耶香著を読む。
子どもは、原則、夫婦がセックスして産むもの。
ではなく、家庭にエッチは厳禁で、めいめいが外で済ませて、
子どもは体外受精でつくるという近未来SFテイストの小説。
その上、人工子宮を装着すれば、男性も赤ちゃんを産めるという。
主人公の女性は、第一子を妊娠するが、流産。
一方、夫は人工子宮による第一号の赤ちゃんを産む。

病院で生まれたばかりの「子供ちゃん」たちを見る、彼女。
複雑な思い。

夫婦、親子、家族などのこれまでの関係、制度は変わるのか。
うすら寒いと感じるか、感じないか。
作者は、なぜここまでこだわるのか。

妻が妊娠中、保健所のマタニティ教室に一度だけ参加したことがある。
夫も妊婦の疑似体験をしてみようということで
相当な重さのライフジャケットのようなものを腹に巻いてみた。
動きが緩慢にならざるを得ない。
これが胎内にいて大きくなって、蹴ったりもして、最後には出て来る。
妊婦の大変さをわずかな時間だが、シミュレートすることができた。

思いつきで性が選べるスイッチという掌篇小説を書いたことがある。
その日の気分で身体に付けたあるスイッチを押すと男性、女性になれる。
コスプレのリアル版みたいなものか。

ハッピーエンドなどは毛頭期待していないが、
読み終えると、生煮え感みたいなものが残った。

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