転倒商品

サリー・マーラ全集 (レーモン・クノー・コレクション)

駅前のドラッグストアの店頭商品が、
いつの間にかアイスノンから使い捨てカイロに変っていた。
店頭商品を転倒商品と変換する、わがPC。
バナナの皮とか、うけないギャグとか。そんなものか。
午前中、大急ぎで衣替えをする。

『サリー・マーラ全集』レーモン・クノー著を読む。
サリー・マーラというアイルランド女性が書いた小説や日記。
実は、レーモン・クノーが書いていたという。
訳者あとがきによれば、
友人だったボリス・ヴィアンがヴァーノン・サリヴァン名義で
書いたアメリカのハードボイルド小説『墓に唾をかけろ』に、
インスパイアされたとか。
大真面目に不真面目なことに取り組む、レーモン・クノー。
素晴らしい。
小説『皆いつも女に甘すぎる』よりも『サリー・マーラの日記』が、
偽日記と分かりながらも、本物の日記と思わせ、読ませてしまう。
何せ日記好きなもので。
太宰治の『女生徒』を読んだときみたいな。
『女生徒』には、元ネタがあったようだが。
橋本治の『桃尻娘』とか。

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